【人工皮革】~その1/【人工皮革】と【合成皮革】の違いについて
cocochi koboが製作しているバッグ・小物雑貨は【人工皮革】を主に使用。
【人工皮革】。一度は聞いた事があるかもしれませんが、そもそも人工皮革ってなに?合成皮革との違いは?
【合成皮革】
一昔前、高価な革の代わりに、革を模した素材として合成皮革ができました。構造としては、織物、生地をベース材(基布)として、その上に樹脂層(ポリウレタンや塩化ビニル)を乗せたもの、となります。
一般的に本革でない素材=”合皮ね”と言われる素材は、こちらのイメージが強く、デメリットばかりが先行してしまっているのが現状です。
デメリットとしては、樹脂層のポリウレタンや接着面が経年劣化してしまい、剥がれてしまうことがあります。耐久性に難ありという感じですね。
ただ、メリットももちろんあります。まずはなにより安価。それと、基布の素材でいろんな風合いを表現できる事、また表面も基布と別々の構成なので、こちらもつるっとしたものからシボや型押し、エナメルまでいろんな表情、素材感、色合いを表現できるので、気軽な感じで素材感や色合いを楽しみたい、という商品にはピッタリな素材です。
【人工皮革】
もっと革に近い素材感を、という事で開発されたのが【人工皮革】です。よく知られているものとしてはクラリーノやエクセーヌ等の人工スエードがあります。
人工皮革は、スエードのような、ポリウレタンやナイロンが複雑に絡み合った感じの繊維、にガッツリ表面樹脂が絡んでいる、という素材です。
デメリットは、同じくウレタンを含んでいるので経年劣化はしてしまいます。
ただ、表裏一体構造の為、耐久性が合成皮革よりも高く、丈夫であること。繊維構造が複雑に立体的であるため、とてもソフトであること。なによりも軽量であること。等々合成皮革の難点を解消し、本革の良さに近い素材となっています。
【ヴィーガンレザー】=「動物由来のモノを使用していない」という意味で、こう呼ばれる事もあります。
このような特徴を理解してもらい、皆様が商品に何を求めるか、どんな価値観を望むのか、で何の素材でできているかを選んでもらえたら、と思います。
〇本革:質感の良さ・丈夫・革を手入れしてあげる楽しみ ⇔ (基本的に)重い・水に弱い
〇人工皮革:肌触りが良い・丈夫、傷にも強い・軽量・多少の雨でも大丈夫 ⇔ 経年劣化が起こる
〇合成皮革:風合いや色合いが自由で気軽に楽しめる ⇔ 耐久性が弱い
*合成皮革も人工皮革も素材は常に進化しており、「ポリカーボネート樹脂」を含ませることで、格段に耐久性がアップしている素材もあります。反対に本革はあくまで”生き物”であり、加工の仕方等でもかなりの品質の差がある事も理解をして頂ければと思います。
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